sangouの支流

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834.194は半分ベストアルバムだった

Artwork

 

勿論良い意味でね。アルバムのスパンが長かったのでシングルも増えてるし、ライブで良く聞くような曲も多いからかなり曲のパワーが高いアルバムになってる。

 

新宝島」を筆頭に「多分、風。」「グッドバイ」「ユリイカ」「蓮の花」「陽炎」と並ぶので当然ベストアルバム感あるんだよね。

 

 

新曲も良い物が揃ってるので尚更その傾向が強まる。個人的に「モス」が一番気に入ってる。一郎さん曰く外側の浅瀬向けに作られた曲との事。「アイデンティティ」とか浅瀬向けの曲が凄く好きなので、思惑通りかな?

 

メロディが主張する割に歌詞がひねくれ者っぽいのが面白い曲だよね。正しい解釈かどうかは知らないけど、曲を聞いて楽しめれば良い考えなので満足してる。

 

「陽炎」も映画のバージョンより今回のが音が好きだな。

 

表題にもなってる「834.194」はインストなんだけど映像が欲しくなる曲。何というか曲単体で良いのか?って作りな気がする。それこそプラネタリウムでやってたような企画とかで体感したい。光ありきで楽しみたいな。ライブで聞きたかった。

 

サカナクションの好きな所って言えば、打算的な作りと探究的な試みとか曲毎に毛色を変えて来る部分。

 

戦略性が強くて引き込まれてしまう。最初はアルクアラウンドを音ゲーやって知ったんだよね。毎クレ選択してたぐらい気に入ってた。その後は接点がなくて面白い事やってるのが居るな~に留まる。

 

Youtubeに公式で大量のPVがあり、たまたま自動再生で聞いたのが再度触れたキッカケ。その後インタビューでライスワークとライフワークの話を聞き傾倒。浅瀬から入って行き「アイデンティティ」→「夜の踊り子」→「白波トップウォーター」→「エンドレス」→「ユリイカ」のような流れでハマって行った。

 

ラジオでも友人にどう進めるか?って話題に対して、浅瀬を幾つか聞かせてハマったら徐々に深めにして行こうと答えてた。明確にビジョンがあるんだよね、作り手が曲を理解してるからこそユーザーにきちんと届く。カッチリとハマった瞬間引き返せなくなっている。

 

勿論好き嫌いは分かれるだろうけど、賛否が分かれるような作品の方がより没入しやすい。本質は当たり障りの無いとは程遠い癖に売れるような曲も送り出してくる。このバランスがズルいよね。

 

今回もキャッチーな曲が多い中に「ユリイカ」のアレンジとか入れて来てるからね。元の段階で深めの位置の曲を更にアレンジしてくる塩梅。更にサウンド中心でパーカッションが心地よかった。

 

「ワンダーランド」もタイアップある曲だけど全体で見れば特殊だし。最後の方は波に呑まれるような音にかき消されて終わるような曲だよ?

 

全体で聞くとバランス良くて飽きないアルバム。新しいアルバムを買うのって恐いんだよね。好きなアーティストが"好きだった"アーティストになってしまうのが。自分の思う方向性じゃなくなる事への恐怖。サカナクションはそもそも常に変遷して行ってるから違和感を受けた事が無い。だから飽きにくいのかな。

 

簡単な感想に留まるものの凄く良いアルバムなので是非。